幼児にサプリメント

国立栄養研究所の調査で幼児にサプリメントを与えている保護者が15%いることがわかりました。

調査をまとめてみると
[実施時期] 2007年5月から9月

[実施場所] 青森、山形、茨城、栃木、埼玉、千葉、香川の7県の幼稚園や保育所計21カ所

[対象者] 子どもの年齢6歳まで。全体の保護者2125人のうち1533人より回答

[結果] 
サプリを、15%に当たる228人が子どものため利用したことがあると回答。
使用目的→68%が栄養補給
       38%が健康増進
       27%が病気予防
サプリの種類→68%がビタミンやミネラルのみ
          32%その他も利用(DHA、プロテイン、ハーブ等)
利用頻度→69%がたまに利用
       21%が毎日利用

[考察] 幼児の有効性や安全性などを検証したデータが乏しい。身体に必要な成分でも安易に与え続けると過剰摂取につながり、幼児に有害な作用がでるおそれがある。

アメリカでは、子どものサプリメント利用率は30%以上。今後、日本でも利用が増加することでしょう。

消化吸収機能は食物摂取があってこそ発達し、維持されるもの。幼児期からサプリメントを多用することは、過剰症だけでなく、人間本来の機能に影響を与えることも心配されます。。

高齢者ではサプリメント常用者ほど、健康意識が高く、野菜なども多く摂取しているそうですが、保護者の年代(20~30歳)では、違うような気がします。以前保護者との面談の時に、「野菜買うよりチュアブル買った方が安くて楽!」と言うお母さんがいました。

保育園では、安易にサプリメントに頼よるのではなく3食きちんととることの重要性を伝えていくことが必要です。