食物アレルギーの検査の種類は、
血液一般検査→IgE抗体などを調べる
皮膚テスト→疑いのある食物から抽出したエキスを皮膚につけて反応を確認
食物除去試験→アレルギーの原因と思われる食物を1~2週間食べないようにして症状がおさまるかどうかを調べる。
食物負荷試験→食べてみて症状が現れるかを確認。
この検査は医師の指示のもとに行われますが、最も信頼性の低い検査は、IgE抗体を調べる血液検査。皮膚科や小児科(アレルギー専門医以外)で、IgE抗体のみの結果で診断し、食物除去を行うケースがあり、これが大きな問題になっています。
アレルギー専門医では、血液検査以上に、問診が重要視されます。
問診では
・保護者が原因と思う食品
・症状(いつ、どんな時に、どのような症状で、どれくらい続いたか)
・アレルギーの家族
・母乳栄養か、人工栄養か、ミルクの種類は
初診で一番重要なのは[保護者が原因と思う食品]。そこから、上記のような血液検査を含むアレルギー検査が始まります。
アレルギー専門医では必ず食物日記を使います。食物日記で食べたものを全てつけてもらうと
・「繰り返し食べる→症状」で原因食品を特定できる。
・数時間後に現れるアレルギーの原因を突き止められる。
・保護者の知識不足で食べさせてしまった食品を確認できる。
原因となる食品を日常の食事から探しだすため、また症状をコントロールするために食物日記はとても重要です。最近は、アレルギー治療に対する保育園の理解が深まり、食物日記の記入を園が行うケースが増えてきました。
近日リリースされる「わんぱくランチ5.8・アレルギー給食完全対応版」ではこの食物日記が個人ごとに出力されます。保育園で提供されたものが材料レベルで記録されており、アレルギーケアに貢献できるものになっています。
保育園で、個人(アレルギー患児)の食物日記をつけるをつけることが、園児のQOLを向上させます。
保育園の給食管理の役割が大きくなっていることを感じます。