幼児期の場合、「ばっかり食べ」がよく問題になります。
先日知的障害者施設の担当者の方からご飯ばかり食べたがる園児について相談がありました。
保育士さんから「成長が心配。ご飯しか食べない!!ご飯を2杯以上食べるが問題ない?食べすぎ?」という質問を受けるそうです。
「ばっかり食べ」の問題は2つに分けて対応します。
①同じものしか食べないことに対して
→食環境、食事時間を変えるなどして、多種類食べるように促す。
②子どもの成長に対して
→成長曲線から身体発育の評価をする
→活動量、皮膚や爪から栄養状態を評価する
子どもは、極端に栄養が不足すると、すぐに活動量が下がります。元気に活動していて、成長曲線が右肩あがりの場合は、まずは心配ありません。身長、体重が増えないようであれば、小児科に受診する必要があります。
保育士さんからの質問への回答は
・成長曲線で成長が確認できているのであれば、摂取量(食べる分量)は問題にしない。
・ご飯だけしか食べないことは問題。対応方法を一緒に考えましょう。
ということになるでしょう。
給食担当者には、園児の成長記録、園児の栄養状態、摂取栄養量など客観的データを保育士や保護者に提供する役割があります。
専門化が正しいデータを提示することで課題が明確になり、問題解決が早くなります。