WHO(世界保健機構)の報告では安全な水源を利用できているのは世界の人口の87パーセント。
毎年推定150万人の5歳未満の子どもたちが安全でない水、不衛生な環境のために命を落としているそうです。
また、世界では5歳未満の1億4600万人の子どもが低体重で、年間970万人の子どもたちが5歳前に亡くなっています。
限られた食材しか口にしない子どもたちは成長に欠かせないたんぱく質が不足し、ビタミンなどの免疫力をつける栄養素もたりないので、病気にかかりやすく、かぜ、下痢などありふれた病気で命をおとすそうです。
息子たちの中学校では年に数回「貧しい国の子どもたちのために」と募金活動を行っています。以前学校の先生に「募金活動を行うと、給食の残菜が減る」というお話を聞いたことがあります。
世界の食の現状を学ぶことや募金活動が食行動に影響を与えるかどうかはもちろんわかっていません。
知識だけで子どもたちの食行動が変わったとは思えませんが、知識、価値観、体験(前提要因)に加えて、動機の実現のしやすさとして給食が提供され(実現要因)、友達や先生と一緒に食べる(強化要因)中で、食行動が変わる可能性はあると思います。
行動に影響を与える要因を上げてみます。
前提要因・・ 行動の前の動機、、知識、態度、体験、ニーズ 信念 価値観
実現要因・・ ある行動を実現するために必要な要因
強化要因・・ 強化のおこなわれやすさ(家族・仲間・教師など)
とても興味深いことです。