食育 4つのおさら

月刊誌「子どもの栄養」のイラストを担当しているアドムのイラストレータが「子どもがいろんな食品に挑戦するには・・」とつぶやいたところ、アドムに入社したばかりの管理栄養士さんが「保育園で、4つにわけて食育しているのを見たことがありまーす。」と話してくれました。

「4つのおさら」は、NPO法人こどもの森」理事長の吉田隆子先生が考案し実践してきたもの。

私が、幼児の食に携わりはじめた頃(15年程前)には、静岡県内の保育園だけの取り組みでしたが、現在は全国に広がっているようです。絵本も子ども自身が実践できる内容でとても人気があるようです。

アドムの管理栄養士さんは、実践しているところを見たことがあるそうです。子ども自身がクッキングをして、作ったものを4つの色に分けたランチョンマットにのせて食べる、という指導だったということです。

・黄色・・・主食のお皿
・白色・・・汁物のお皿
・赤色・・・主菜のお皿
・緑色・・・副菜のお皿

吉田隆子先生の指導の人気は、必ず「食べる」という体験が入るところだと思います。

友人が吉田先生の食育ボランティアに参加したときは、こどもたちと一緒に「だし」を味わったそうです。給食には、このだしを使った煮物が提供され、子どもたちは野菜を喜んで食べていたそうです。

1 水に昆布を浸す
2 火にかける
3 かつおを入れる
4 上澄み液をつけ分けて味わう
5 4を給食の煮物に使う

これなら、保育園で簡単に実践できそうですね。

食の指導では「3色分け?4色わけ?6群わけ?バランスガイド?」と言う議論がありますが、海外の研究では、幼児期には知識に基づいた食品の選択ができないことがわかっています。

家庭と保育園で健康的な食事をとることを基本として、保育園で、食への関心を高めるような体験ができるとよいですね。