3才以上児の主食代を考える

保育園では、保護者の負担軽減のために、園が主食を提供して保育代とは別に主食代を徴収している園が多くあります。 3歳以上児に主食が提供されないのは、児童福祉法という法律で定められている、保育園の最低基準に「3歳以上児の主食」が含まれていないためです。(市町村独自の基準で自治体が主食代を負担している場合もあります。) 主食を提供して、その代金を徴収する場合、保護者から「高い!」と言われるケースが多々あるそうです。 クレームが多いために、保育園での提供をやめて、「ご飯持参」にした自治体もあるそうです。 徴収している主食代は保育園によって500円~1000円/月とばらつきがあります。 4000円/10kの米で
1回50g、25日食べるとすると米代は1ヶ月500円となります。 材料代だけであれば500円で済みますが、保育園でお米を提供するとなると、炊飯器、光熱水費、食器代、人件費といろいろかかります。

保育園はこれらを考慮して主食代を決め ているのですが、その根拠を数値で示すことは難しいことです。 そこで、学校給食のご飯代を参考してみることにします。小中学校の多くは炊飯施設を持たず、炊きあがったご飯を購入しており、このご飯代には、もちろん米以外の経費が含まれています。 HPである自治体のご飯代を調べてみると、お米50gを炊き上げたご飯の価格は42円。 42円のご飯を25日食べるとすると、ご飯代は1ヶ月1050円。

多くの保育園さんが徴収している金額より高くなります。保育園の主食の金額が妥当であることがわかります。

主食の提供は、金額以上に、子供たちがが毎日、温かく、安全なご飯を食べることにできることに価値があります。保護者に対しては、給食の質(安全性・おいしさなど)を理解してもらえるような働きかけが必要かもしれません。