食物繊維について、よく質問をいただきます。
アドムでは、2010年3月にだされた、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」の内容をお知らせするようにしています。
【質問】
食事摂取基準で食物繊維について目標量が策定されていのはなぜか。
【答え】
小児では、生活習慣病の発症率と食物繊維の摂取量の関連を検討することができないからです。大人の場合、食物繊維を「たくさん摂取している人」と、「少ない人」に分類して、生活習慣病との因果関係を調べますが、子どもは生活習慣病の症状がでないため、調査ができません。研究結果がなく、根拠がある目標値を設定できないということです。
【質問】
こどもにとって食物繊維を摂取することは重要?
【答え】
良好な排便習慣に寄与する食物繊維摂取量は必ずしも明らかではありませんが、極端に少ないのは避けるべきでしょう。
【質問】
実際の目標量は?
【答え】
成人の量で計算すると1000Kcalあたり7~8g程度になります。この値を目標量とするものを1つの考え方だと思います。
食物繊維は、野菜、果物、海藻、芋類など、いろんな食品から摂取できます。正しい排便習慣のために、給食で積極的に提供しましょう。