使いたい食品を成分表で探す

新米の栄養士さんにとって1800ある食品(日本標準食品成分表)から、自分が料理に使いたい食品を選ぶことは意外に難しいことです。

私が栄養士になって初めにぶつかった壁。白いんげんの煮物を作ろうと思ったときのことでした。

いんげんまめ04007<隠元豆>は、呼び名が地方でまちまち。
・ゴガツササゲ
・カマササゲ
・エドササゲ
・トウササゲ

下記は品種。この中に私が使いたい「白いんげん」なのか含まれるかわからな~い。
・手亡
・金時
・白金時
・長鶉

 困って友人に聞くと、「白いんげんは、いんげんまめ04007<隠元豆>ではなく、べにばないんげん04068<紅花隠元>だよ~。」と・・。

思わず「白いのに紅花なんだ~。」と答えてしまったのを覚えています。

同じ、いんげんまめ04007<隠元豆>の未熟種子でも
煮豆に用いられるのは、成分表では「豆類」
和え物に用いられるのは、成分表では「野菜」→さやいんげん06010

もちろん同じ未熟種子でも見た目も栄養価も違いますが、とてもわかりにくく感じました。 正しい栄養計算をするためには、食品の知識が必須です。
日本食品標準成分表2010の第3資料はとてもわかりやすく、役に立ちます。
食品群別に留意点が記載されています。インターネットからも見ることができます。
わからない時は、確認しましょう。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm
価格も1600円と安いので購入してもよいかもしれません。
絶対お勧めです。

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