わんぱランチユーザーから、アレルギー用の献立をたてたが、調理が複雑になってしまって困っている!というご相談をいただきました。
アレルギーの主要原因物質は、卵、牛乳、小麦です。
食物アレルギーの対応の基本は、食物除去。牛乳は飲み物として単独で提供されることが多いので除去がしやすいのですが、卵は卵料理(主菜)だけでなく、料理の材料として多用されているため、除去対応が複雑です。
ご相談いただいた保育園さんでの、卵の使用回数(幼児食)を教えていただたところ、
給食日数が25日で卵使用は37献立
・主菜7回
・汁9回
・副菜8回
・つなぎ5回
・おやつの材料8回
特に偏りのある献立というわけでなく、パッと見た感じでは、こんなに【卵】が使われているとは思えませんでした。
今年の3月に示された「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」では、、献立作成時に除去を意識することの必要性が明記されています。
献立作成する時に、【除去を意識する】ということは、具体的にどんなことでしょうか?
幼児献立作成時に
・栄養バランスを考慮しながら主菜(卵料理)の月間使用回数を考える。
・卵の使用箇所は、1日1品以下にする。
・つなぎに卵を使用しない
・彩りには、卵の変わりにコーンやパプリカ、かぼちゃを使用
・卵を使用していない加工食品(練り製品など)を使用
少しの工夫で、卵の使用箇所は激減します。
除去を意識して献立作成した後に、アレルギー食に展開すると、調理工程もシンプルで、卵以外の個別のアレルギーにも安全に対応することができます。
なによりも【みんなが一緒に食べれる献立!】であることに価値があると思います。
意外に卵の使用箇所を減らしても、栄養バランスのよい献立作成ができます。一度お試しください。