黒砂糖と乳児ボツリヌス症の関連について

わんぱくランチのユーザから

アドムの黒糖蒸しパンを1歳児に提供したところ、「完了期に黒砂糖はダメなのでは?」といろんな方に言われました~。どうでしょうか?

とお電話をいただきました。

ネット検索してみると、【精製度の低い黒砂糖ははちみつ同様にボツリヌス菌芽胞を含むことがあるので、乳児にはたべさせてはいけない。】というコメントがたくさんあります。

しかし、厚生労働省、国立感染症研究所のHPに黒砂糖と乳児ボツリヌス症の関連についての記述はありません。http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g3/k01_46/k01_46.html

現時点で報告されているのは

・はちみつ(国内では、1986 年の千葉県での初発例以来約20 例が報告)
・井戸水(井戸水から検出されたボツリヌス菌の汚染源は特定されていない)

厚生労働省は、はちみつについては、1987年10月に、井戸水については2006年12月に注意喚起のための通知文をだしています。

黒砂糖を乳児に食べさせてよいかどうかを、公的な機関に問い合わせれば、【関連性についての報告がないので、現時点で因果関係はわからない。】と言われるでしょう。

1件も報告がなくても、関連性がないとは言い切れないのです。

さて、このような場合保育園ではどうしたらよいのでしょうか?

ボツリヌス症との関連を考慮して【提供する・しない】を決めようとする事には無理があります。

黒砂糖は、乳児にとって栄養的、味覚的に、提供する必要がないので、使わない!!と考えるのがよいように思います。