健康な食習慣では、三大栄養素が適正な割合によって構成されることが求めらます。
厚生労働省の通知で目安とされているエネルギー比(範囲)は
たんぱく質 10%以上20%未満
脂質 20%以上30%未満
炭水化物 50%以上70%未満
保育園の目標量で多く設定されている割合は
たんぱく質 16%
脂質 27%
炭水化物 57%
(以上児で週に4~5日以上牛乳を提供する保育園の目標値)
これはもちろん主食(米)の入った目標値です。
米飯持参給食を行っている場合のエネルギー比の目標値はどうしたらよいのでしょうか。ユーザーからよくいただく質問です。
まず、確認すべきことは、監査で主食(米)抜きで栄養評価することが求められるかどうか。
自治体、保健所に問い合わせると、持参する主食も含めて栄養評価する場合が多々あります。食事摂取基準を活用した食事計画では、提供した量ではなく、食べる量を評価すべきとなっているので、主食入りで栄養管理することが一般的になっています。
しかし、自治体によっては、昔から変わらず主食を除いた報告書の提出を求めるところがあります。
その場合のエネルギー比の目標値は、主食を除いた量で算出します。
<例>
下記条件で算出
・1日の提供栄養量は、(食事摂取基準値)の40%を保育園で摂取
・主食を含むエネルギー比の目標量は、たんぱく質 16%、脂質 27%、炭水化物 57%
・米50g、炊きあがり約110g(エネルギー178Kcal たんぱく質3.1g 脂質0.5g 炭水化物38.5g)を持参
主食を除くエネルギー比の目標量は
たんぱく質 20%
脂質 38%
炭水化物 42%
となります。
近年はお米の持参量の減少傾向みられます。米飯持参給食の場合は、子どものお米の持参量と摂取量を評価しながら、保育園で提供する食事のエネルギー構成を検討する必要あります。