差し入れ生鮮食品の衛生管理

Oー157の食中毒発生以降、地域や家庭からの果物や野菜の差し入れを受け取らなくなった園が多々あります。

保育園の栄養士の先生から、食育では大事なことではないでしょうか?という内容の問い合わせをいただきました。

保育園の衛生管理は、大量調理マニュアルに基づいて実施されています。http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/dl/manual.pdf

この中では、原材料の受け入れ、管理について記載があります。

・仕入れ元、生産者の情報を管理する。
・納入業者は微生物、理化学検査を実施していること。
・生鮮食品は1回で使い切る量を調理当日に仕入れる。

上記をクリアできない食材は使えない。という判断で、指定業者から仕入れた食材以外使わないということのようです。

これには矛盾を感じます。

地域の方が作った食材であれば、生産者の情報はわかります。中間業者がなければ検査も必要ないでしょう。(農業従事者が毎月検便しているわけでばありませんから。)あとは、野菜・果物なら簡単に献立に組み込むことができます。(加工食品を翌日に廻すなど・・・)

地域の保健所に確認してみましょう。私の地域の保健所の回答は、「検収の記録と保存食があればいいですよ。」ということでした。

検収で品質、鮮度、異物の混入などの点検を行い、正しく原材料を保存すれば問題はないということだと思います。