配布献立表の種類と問題点

保育園の給食献立表は、毎日の食事の参考にしてもらうために、各家庭に配布されています。

献立表の種類はいろいろです。

①一番多いのは、小学校給食の影響を受けて、献立材料を「働く力のもとになる」、「血や肉になる」、「体の調子を調える」と3色に分けている献立表。

②最近は、アレルギー児が増えているため、各お料理とそれに使われている食材を横並びにしてしているものが増えています。

③また、主食、主菜、副菜、その他と献立を分けて、材料を記載しているものもあります。

④栄養価の記載があるものもあります。

献立表で何を伝えたいか!というと

・季節に合った料理の提案
・主食・主菜・副菜をそろえることの大切さ
・料理の組み合わせの提案
・多種類の材料を組み合わせて食べることに必要性

これらはとても重要なことですが、健康的な食事の提案ということでは、「分量」のがないので不十分です。

下記を見比べるとわかります。

■よくある家庭の食事の一例

主食・・・ご飯1杯
主菜・・・ハンバーグ1個
副菜・・・野菜のスープ、野菜のサラダ

主食、主菜、副菜のそろった食事という観点からみればバランスがよいのですが、分量に間違いがあります。

■健康的な食事の例、(食事バランスガイドより)

主食・・・ご飯2杯
主菜・・・ハンバーグ半個
副菜・・・野菜のスープ、野菜のサラダ

健康的な食事と実際の食事では、主食(ごはん)の量と、主菜(ハンバーグ)の量が反対です。この分量が逆転している点が、現代の生活習慣病の原因(高脂肪)となっています。

献立表だけでは健康的な食事を伝えることが難しいので、それを補っているのが、

・給食便り
・給食試食会
・毎日の給食サンプル展示

毎日、目にする給食サンプルは効果が高いかもしれませんね。

アドムで一番人気のある献立表は、カレンダー式の献立表です。見た目にかわいく、冷蔵庫に貼っておきたくなる感じがいい。と好評です。

アドムでは給食便りも作っています。これからも、みなさんと一緒に、家庭への食育について考えていきたいと思います。