揚げ物調理の吸油率

吸油率は、揚げ物をした時に、衣をつける前の素材の重量に対して、食材が吸収する油の量の割合のことです。

吸油率は表面積などによっても変わるので、栄養価計算する際には、素揚げなら3%、から揚げなら5%、天ぷらなら10%と決めて栄養計算をするケースが多々あります。

今日はお客さまがもう少し詳細に知りたいということだったので、下記を紹介しました。(女子栄養大学出版部)調理のためのベーシックデータ)

■素揚げ
肉団子 1%
魚団子 3%
野菜(かぼちゃなど)7%
特別になす14%

■から揚げ
魚 8%
豆腐 6%
鶏肉 0.5%
その他の肉 5%

■天ぷら
えび 10%
その他の魚 15%
かき揚げ 35%
野菜 18%

■フライ
エビフライ 12%
イカ 15%
かつ 13%
コロッケ 7%
魚 10%

正確に摂取した油の量を知りたいときは、油の調理前と調理後の重量の差を測ります。上記のデータは、鶏のから揚げは吸油率0.5%となっていますが、私の経験では、鶏のから揚げは、調理後に、油の量が必ず増えていました。鶏の脂肪が油に流出しているということになりますね。

時間があるときは、油の量を測ってみるとよいと思います。衣の種類、衣のつけ方、表面積、油の温度で吸油量が違うことがわかるので、良い勉強になります。