多くの自治体が保育園に食品構成表を作成すること求めています。
栄養学の歴史はまだ浅く、知られていない栄養素が多々あるといわれています。したがって、健康的な食べ方をするには、【各栄養素をどれだけ摂取するか!】ということだけでなく、食品をバランスよく食べることが大切だと言われています。
食品構成表の作成では、各食品を群に分類して、食品群別摂取目標量を決定します。
わんぱくランチのような栄養計算ソフトをつかえば、給食実績から各食品群別の栄養成分表(100gあたり)は自動で算出してくれます。
食品群別の目標量(g)を考える時には、
①食品群別基準使用量(g)
魚は1回の使用量は40g、肉なら50g等
②使用回数
魚は週に2回、肉は週に3回等
ここから1日の食品群ごとの摂取目標量(g)を決め、食品群別栄養成分表(100gあたり)を使って栄養量を算出し、食事摂取基準から求めた保育園の給与目標量と比較します。できる限り差を小さくするように調整するのですが、数字合わせではなく実際性にも充分配慮することが必要です。
例えば、食事摂取基準から算出した目標量と比較して、脂質がオーバーしている場合は、【調理法(揚げ物)の回数を減らせるか、肉の回数を減らせるか、肉の1回の使用量を減らせるか】等を考えながら分量の調整を行います。
また、カルシウムが足りない場合は、牛乳だけでなくカルシウムを多く含む青菜や豆類を増やせるかどうかを、【料理、調理工程、子どもの喫食状況】を考慮しながら考えます。
食品群別摂取目標量(g)を初めて設定する場合は、先に実際に自分が過去に作った献立の平均食品群別給与量(g)を確認してみましょう。
この給与量(g)から算出した食品群別栄養摂取量の合計が、食事摂取基準から求めた栄養目標量と合っていれば、この数値を食品群別目標量(g)とすることができます。
エネルギーに過不足があった場合は、脂質エネルギー比率を確認して問題がなければ、1日を基準として保育園で提供する割合を見直して、栄養目標量自体を変更します。
その他の栄養素の過不足に対しては、自分の献立のどこを変えることができるかを考えながら、調整をしていきます。