乳幼児の栄養調査結果

近年、離乳期の入園児さんが増えて、離乳食の提供方法や保育園の役割について検討している保育園が多くあります。

まずは、実態を把握する必要があるので、平成17年に実施された乳幼児栄養調査報告の結果の概要をまとめてみます。

<調査結果>
■保護者は、離乳食開始時期で高い不安を持つ。
→食事について不安な時期は、4~6ヶ月で増加、その後1歳過ぎで高くなる傾向がある。
(食事形態が変わるタイミングで不安が増すということですね。)

■離乳食の開始、完了が遅くなる傾向
(アレルギーの心配なども関係しているのでしょうか?)

■ベビーフードの使用が増加。4人に3人が利用。
■子どもの頃の生活体験によって進む外食化
親が子どもの頃に調理済み食品やインスタント食品をよく食べていた場合、ベビーフードの利用と、外食の利用状況が高い傾向がある。
■悩みは、「食べ物の種類が偏っている」、「作るのが苦痛、面倒」が4人に1人。
■朝食を食べない子どもが1割。就寝時刻との関連で10時以降で欠食する子どもの割合が高く、親の朝食習慣との関連では、親が朝食を欠食する場合にこどもの欠食も高い傾向がある。
(親の小さい頃から現在までの食習慣、生活習慣が子どもの食事に影響しているということですね。)

■10年前にくらべて「偏食」が増加
(親の負担の増加から「偏食」と回答している可能性もありますね。)

保育園では、個々の問題を把握し、課題を見つけて、保護者に技術や知識を提供しながら一緒に子どもの健康づくりをしていくのだと思います。