鯛の中に鯛がありました!

お正月には、縁起物として、毎年尾頭付きの鯛を食べます。

食べ始めるとおばあちゃんが、お友達が鯛の中に鯛があるというから探してみよう!と言い出し、どこにあるかも判らないまま、家族6人で30㎝の鯛の塩焼きを、探しながら食べ続けました。1時間たっても見つからないので、息子たちは、「おばちゃんの聞き間違い?」「おばあちゃんからかわれた?」とか言いながら途中であきらめてしました。

「鯛の鯛」のことを忘れかけた頃、根気よく探し続けていたおばあちゃんが、「あったー!!」と大声で叫びました。

その美しさに思わず携帯でカシャ。

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「鯛の鯛」とは硬骨魚の肩帯の骨の一部だそうで、いずれのも鯛に似ていることから、どの魚でもこの部分は「鯛の鯛」と呼ばれるそうです。

江戸時代の文献でも「鯛中鯛」の字があり、昔から縁起物として知られたことだったようです。今年のお正月は「縁起ものの鯛の中にさらにめでたい形の骨がある。」ことを知って、何だかとっても良い年になりそうな気がしました。

鯛の鯛で目に見える部分(肩甲骨)の穴は神経が通っていた穴だそうです。採取するには、火を通して、えらのあたりを探してみてください。見つけた時に感動があるので、食卓が盛り上がると思います。是非挑戦してみてください。