びわによる口腔アレルギー症候群

先日の、びわのブログを見て、地元の保育園の園長先生から、びわについて質問いただきました。

地域の農家の方にもらったびわを、子どもたちに食べさせたところ、「痛いよ~。」と言って泣き出した子どもがいたそうです。あまりの号泣に大騒ぎになったそうですが、しばらくしたら泣き寝入りして、そのまま元気になってしまったので、何も対処していないけど心配!ということでした。

この原因は、以前ブログで紹介した口腔アレルギー症候群だと思われます。http://blog.admcom.co.jp/2009/01/09/1030

口腔アレルギー症候群(こうくうアレルギーしょうこうぐん、OAS:oral allergy syndrome)とは、果物や野菜などの植物性食品が、口腔粘膜へ接触することよりアレルギー反応を起こす病態です。

一番重要なのは、食べている様子を観察すること。子供は、ペッと吐き出したり、嫌な顔をします。私自身アレルギーがあったので、よく体験しましたが、口の中がしびれて、その後は、熱くなってしばらくボンボンする感じです。

日常的に食べない食品を提供する場合は、子どもたちに一口だけ食べるように促し、「どう?おいしい?」と声をかけて、一旦、全員の顔を確認するだけでも、重篤な事態を防ぐことにできるということです。

近年、食育で地元でとれた果物や野菜を保育園で提供することが多くなりましたが、家庭で食べる機会が少ない食品を提供する場合は、普段アレルギー症状がない子どもについても注意する必要があります。