アレルギー事故を防ぐには、
・食材の購入時の検品
・調理室での混入しないような管理
・間違いのない配膳
・保育室での誤飲の防止
など、多くの事柄に注意を払う必要があります。
それでも、「どうして全部すり抜けてしまったの?」と思うような誤飲が起こります。誤飲を軽視するわけではありませんが、症状がでなかったり、軽い場合は、【結果オーライ】で次から気を付けよう!という事になるケースをよく耳にします。
先日、幼稚園でアレルギー対応をしている調理の先生に興味深いお話を聞きました。
最近、アレルギーの子用の食器(色も形も違うもの)を用意したそうです。やれることをすべて行った上で、事故を起こさないようにとった対策だそうです。
食器を変えれば、
①調理室での配膳のミスが減る。
②保育室での配膳のミスが減る。(おかわり含む)
調理員、保育士、園児当事者、その他の園児、全ての人が、その人の知識やスキルに依存することなく、アレルギーを意識し、注意することができます。
他の子と同じ見た目のものを食べさせてあげたい!子どもの心的な負担にならないように対応してあげたい!長い間試行錯誤しながら、対応し続けた結果、あえて「食器を変える」という決断をしたそうです。
先生方が一番心配していたことは、アレルギーを持つ園児の反応でしたが、特に問題がなく、反対に食器が変わったことを喜ぶ子もいたそうです。
アレルギー管理が適切されており、職員の意識が高く、アレルギーに対して、保護者を含めて共通理解されていることにより、食器を変えても保護者、園児の負担にならなかったのだと思います。
勉強になりました。