食事摂取基準(2015年)

全国で食事摂取基準の改定に関する研修会が行われています。

来月行われる愛知県での研修には、社員4人で行くのですが、先に予習を・・。と思い 勉強しています。

大きな変更は、生活習慣病の発症予防だけでなく、重症化予防を加えている点のようです。今までは健康な個人、並びに集団を対象としていましたが、2015年度版では現在保健指導を受けている方を対象に含めて摂取基準値が決められています。

病気の方の重症化を防ぐ観点から、各年齢ともに塩分の基準値が低くなっています。 既にユーザーから「塩分の目標量が変わってどうしよう?」というお問い合わせがありますが、基準値は絶対に越えなければならないものではなく、毎日基準値に近づける努力をしながら質の高い食事を提供することが大切。という点がポイントだと思います。

目標は、基準に達しない人の割合を減らすのではなく、基準値から一脱した人の割合を減らすと考えて、おいしさや楽しさに配慮した食事を提供することです。

厚生労働省は、食事摂取基準と合わせて「健康な食事」 のあり方についてのガイドラインを出すようです。その中で食事を作る側は、優れた技術により「健康な食事」に合致した質を保証した料理を提供する必要がある。という記述があります。食事の質は、食材や、調理の工夫、食事観や思考の形成など広い範囲で構成されており、気候や風土と結びついた旬の食材や郷土食なども影響するとあります。このガイドラインはとても意味が深いと思います。

これからは、今まで以上に料理の腕、健康的でおいしい料理を作る技術が給食担当者に求められることになりますね。

わんぱくランチには、2400件の料理が入っていて、料理を選ぶ時には材料、分量、作り方、写真が見えます。 自分の献立も写真付きでどんどん入れることができます。献立を組み合わせるのは、1か月表示のカレンダー。見通しがよく、自分が料理する姿、出来上がりのバランス、こどもの食べ具合を想像しやすいんです。

アドムのプログラマーさんは、いつも私が献立作成で何を大事にしているかをじっくり聞いてくれます。わんぱくランチのバージョンアップがあるごとに献立作成がたのしくなります。

保育園の給食担当者みんなで「こどもの食事の質」について考え、調理技術も含めてスキルアップしていきたいと思います。