きぬさやは下処理が大変(一つ一つ筋取りが必要)
大量のきぬさやを筋取りするのは時間も人も必要になります。でも、出来上がった料理からはその頑張りが成果としてなかなか見て取れず、あの頑張りが無意味だったの?と思わざるを得ないことほど、残念なことはありません。
そうなると、きぬさやを材料から省いたり、ほかの材料に変えてしまいたくなるのです。 でも、旬の時期が限られている野菜だからこそ、その時期に食べてほしい。また、日本料理ならではの、色彩(きぬさやの緑の美しさや料理での映え方)や季節のあしらいとして料理に添えられることの文化を是非とも子どもたちに伝えたいと思うのです。
保育園給食のあわただしい毎日の中で、ひと手間増えるのと減るのでは大きな違いがありますが、子どもたちに伝えたい、子ども達の食経験を豊かにしたいという気持ちを園全体で共有できれば実際の行動に反映できるのではないでしょうか。
具体例としては
・旬の食材に園児が触れる。→5歳児はすじ取りに挑戦
・調理室では食べやすく切り、単品で別ゆでする。
・保育室では、煮物を盛り付けた後で、上にのせる。
園児は、いろいろな発見をすることでしょう。
・形が変わった事。
・ゆでることで色が鮮明になった事
・お料理がおいしいそうい見える事
子どもにとって価値のある事であれば、給食担当者は楽しく調理し、保育士は楽しく盛り付け、喫食サポートすることができます。