幼児の食事記録を見て感じること。

昨年10月に、大学で幼稚園に通う幼児の栄養と健康の関連を調べる調査を行いました。食事内容は3日間食事記録法で把握しました。

最近その食事記録のデータ処理の準備のため、450人分の食事記録を1人分ずつ見ています。まだ、栄養計算はしていないのですが、感覚的に「家庭の食事に問題あり!」と感じています。と言うより予想していたより、家庭での食事が子どもにとって不十分な内容でした。

食事調査では、食事を提供する親は「今日は子どもの食べたものを記録しなくては・・。」と思うと普段の食事と比較して、量や品数が多くなる傾向にあることがわかっています。しかし、今回の調査では「本当にこれだけ?」という調査票が多くあります。

幼児期(3歳~5歳児)は保育園と幼稚園に通っています。保育園の場合は栄養給与ついては厚生労働省から通達があり、各自治体が給食実施内容を把握し監査しています。幼稚園の場合は、教育の場なので、給食内容について「幼稚園で摂取すべき量」の基準がなく、監査もありません。給食に力を入れている幼稚園もあると思いますが、全体を比較すると、保育園の方が給食の内容がよい傾向にあると思われます。

幼児の家庭での食事内容が同じ傾向にあるなら、保育園児の方が給食の内容が良い分、多く栄養摂取できているはずなのですが、先行研究ではその差は見られません。よって、幼稚園に通う家庭の食事内容は良いのかなー。と予測していました。

先行研究で、在園時間と子どもの栄養摂取との関連、母親の就労と子どもの栄養摂取との関連など調査されています。

今回の対象者は幼稚園児です。これらの先行研究を参考にしながら、子どものを食生活改善に役立つような結果がでると良いなー。と思ってデータ処理を進めています。