ビタミンAの摂取量について

よくある栄養についての質問です。

Q ビタミンAの充足率が200%になってしまい、過剰摂取が心配です。

A ビタミンAの過剰摂取については、特に給食では考慮する必要がありません。

ビタミンAは動物性食品からはレチニルエステルとして、植物性食品からはカロチノイドとして摂取されます。カロチノイドの中でプロビタミンAとして体内でビタミンA作用を発揮するのは、βーカロテン、αーカロテン、クリプトキサンチンなどです。これらの植物性のプロビタミンAについては過剰摂取が知られていないので、2005年食事摂取基準で、上限値を考慮したビタミンAの摂取量の算出には、カロテンは含まれていません。

保育所給食では、月数回のレバーと緑黄色野菜からビタミンAを摂取しています。 充足率が200%になっていても、その多くはにんじんなどの植物性のカロチノイドです。子どもの場合は、家庭でも大人のように焼肉屋さんで「レバ刺し!」とか大量に食べるわけではないので、過剰摂取を心配する必要がないのです。