給食でごぼうは意外に使われていない

ごぼうが保育園給食で使用されないのには理由があります。

1 土付き食材で「洗浄」が面倒
2 子どもが食べやすい形態にするために「切り」に時間がかかる
3 子どもが好まない

保育園では五目御飯や豚汁の具、金平ごぼう、筑前煮に使われる程度です。
この内容で「充分に食べている!」と思いたいのですが、確実に子どもが食べている量は減っています。ごぼうは食物繊維の摂取に大きく寄与しています。食物繊維の日本人1人1日摂取量は1950年に20gを超えていたのが、現在まで激減しています。平成14年の国民栄養調査では1~6歳の子どもの摂取量は8.7gとなっています。

何故ごぼうは子どもに好まれないのでしょうか?

1 食体験が少ない。
2 見た目が悪い。
2 独特の風味と歯ごたえがある。

ごぼうは、視覚、食感、味覚、どれにおいても、他の食材に比べて体験が重要なようです。
「食体験がなかったために生まれた悲劇」の話が伝えられています。
第二次大戦後、横浜の戦犯裁判で、アメリカ人捕虜に木の根を食べさせたとして有罪の判決を受けた日本人がいたという話です。捕虜達への心づくしの牛蒡料理は木の根にしか見られなかったため、捕虜虐待、残虐行為といして有罪が確定したそうです。ことの真偽は別として、食材としてのごぼうの特徴がよく現われている逸話だと思います。

では、ごぼうへの嗜好を獲得するにはどうしたらよいのでしょうか?

体験を重ねることが重要です。そのためには、子どもが食べやすい切り方、加熱方法、味付けなどの調理の工夫が必要です。

アドムでは、子どもの栄養の6月号に掲載する食材のテーマを「ごぼう」に決めました。

・見た目を考慮してミキサーにかけて風味を味わう。
・好きな料理の主材料とする。
・スナック風にして独特の歯ごたえをなくす。
・洋風料理にする。
・伝統的な日本料理をがんばって食べる。

試行錯誤しながら、料理の開発を行いました。ごぼうはやはり「難しい食材」でした。子どもの栄養6月号を是非見てください。

ごぼうに含まれる食物繊維は、生活習慣病を予防するためには重要な栄養素です。
保育園で、「こんな料理があるよー。」いう栄養士さん。コメントお待ちしております。
みんなでレシピ交換をしながら、日本独自の食文化を子どもたちに伝えていきましょう。