離乳食から幼児食への移行ポイント

離乳食から幼児食への移行は、15ヶ月を目安に行われているようです。

幼児食へ移行は
・1日3回の食事と間食から必要な栄養が摂取できている。
・摂食機能が発達している。
を評価して進めます。

必要な栄養摂取については、家庭からの連絡帳と保育園での摂取状況で比較的簡単に評価できます。

難しいのは摂食機能の評価です。

①捕食・・唇と前歯を使って食べ物をとっているか。
自分の口のサイズに合った分を取り込めているかを確認します。量を多く取り込みすぎたり、口をあいたまま奥に取り込むことにより噛めない場合があります。

②咀嚼・・歯と歯茎で食べ物を噛みつぶしているか。
口を結んで巧みに唇が立て横に動いているかを確認します。

③嚥下・・唾液と混ぜ合わせて飲み込んでいるか。
リズムよく噛んで、咀嚼しながら順に飲み込めているかがポイントです。

離乳期の後期から完了時期にかけて幼児の口腔内は大きく変化します。
一番重要なのは、子どもの食べ方を観察することです。

乳臼歯が生えてくる時期や噛みあわせが安定して噛む力が発達する時期には個人差が大きく、同じ月齢の子どもでも同じものを食べることができるわけではないことを認識し、幼児食への移行を進めていくことが大切です。

子どもたちの、捕食→咀嚼→嚥下を各段階ごとに確認してみると、幼児でも機能の発達が不十分な子どもたちが意外に多くいるのではないでしょうか?

ちなみに我が子は小学校2年生まで、①の捕食が下手でした。次から次へと口いっぱいになるまで詰め込んでしまい、咀嚼不十分で丸呑みしてしまうことが多々ありました。年子で2人目ということもあり、ちょっと手を抜いてしまったために、長い期間苦労しました。

早食いの人は子ども、成人ともに肥満が多い傾向があります。噛まない子どもは唾液の分泌量が少なく、むし歯が多い傾向があります。
このように咀嚼は、生活習慣病とも強く関連しています。

器官が発達する時期に適切な摂食機能を獲得する必要があります。