子どもが噛みにくい食品を咀嚼機能から分類すると大きく分けて
1 すりつぶしにくいもの
2 かじりとりにくいもの
となります。
ただ、幼児の咀嚼の指導では、こうした食品側からみた分析だけではうまくいきません。幼児の咀嚼機能の発達をよく評価することが重要なのです。
意外に食べにくいのが、キャベツやレタスなどの厚みのない野菜や弾力のあるハムやかまぼこだそうです。
この時期の子どもの歯はすでに、すりつぶすこともかじりとることも形態的には発達してきています。
つまり、器官が発達していても、巧みに歯をこすり合わせることができる機能が育たないと上手に食べることができないということです。
他にも、枝豆や大豆を固めにゆでたり、煮たりしたものは、口腔内で転がってしまいます。
これらの食品は上手く噛めずに飲み込んでしまいがちです。
先のブログでもご紹介しましたが、私たちは食べ物の固さや形態に注目して子どもの「噛む力」を育てることを工夫しがちですが、子どもの口腔内の機能に注目しないと、ポイントが外れてしまうことがよくあるのです。
このように器官の発達を促すような献立を提供することが重要になります。
とは言っても、保育所や幼稚園で3歳以上児と未満児を別々の献立にすることは現実には難しいことです。
結局、年齢に応じた咀嚼機能の発達を促す献立が必要になるわけで、いろいろな工夫が必要になるわけです。
例えば、解決策として
調理過程でひと手間加える・・・?
食材を組み合わせていろいろな発達段階にある子どもに自然に対応できるようにする・・?
食事時間を工夫して食べることを応援する・・・?
切り方をうまく工夫する・・・?
みなさんが、現場でどんな工夫をされているか是非お聞かせください。