乳糖不耐症には2種類あるそうです。
1 先天的に消化酵素をもっていない場合
2 後天的に病気の2次的症状としておこる場合
こどもの乳糖不耐症は2の後天的な場合がほとんど。だそうです。
牛乳に含まれる糖質=乳糖は、酵素によってブドウ糖とガラクトースに分解されて、体に吸収されます。この乳糖を分解できず、下痢をしてしまうのが乳糖不耐症です。乳糖は牛乳に含まれる成分の大半をしめる成分で、その消化にはラクターゼという酵素が必要となります。この酵素がないと乳糖が分解されず症状が現れます。
先天的にラクターゼを持たない人がいます。
日本のような農耕民族で乳製品摂取の歴史が短い国程、ラクターゼを持たない人が多くいます。アメリカ人の調査では、東洋系、黒人、ネイティブアメリカン、コーカサス系、北欧系の順に乳糖不耐症が少なくなります。
後天的には、ラクターゼが出なくなってしまう場合があります。
他の病気が原因で下痢が長引い起こる乳糖不耐症です。
ウイルスや細菌により腸の粘膜弱くなり、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が出なくなってしまうというものです。子どもの場合、病気が治り食欲が戻ったけれども、便が柔らかい、下痢が続くという症状が起こります。このような時はラクターゼが出なくなっていることが考えられるそうです。
実は後天的な乳糖不耐症について私は知りませんでした。
下痢のときに牛乳を与えないのはまず常識でしょう。でも、私は後天的な乳糖不耐症が起こる可能性については知らなかったので、「便がやわらかく、回数が多い。」という症状くらいでは、牛乳を与えてしまっていたのです。子どもたちに悪いことをしてしまいました。(反省)
こういった症状が続けば、他の栄養素も吸収できず、栄養不足に陥る危険性もあるそうです。
先天的=対処のしようがない
後天的=現場でなんとかできる
という紋切り型の発想ではなく、子どもをよく観察して、食べ物と身体や行動との関係を明らかにすることが重要だと改めて思いました。