お腹のすき具合に影響を与える食品

「子どもの腹持ち」はお母さんにとってとても重要です。

夕食までにお腹がすき過ぎると子どもの機嫌が極端に悪くなります。低年齢児の場合、1日の疲れと重なって手に負えないやんちゃっ子!に変身します。

夕方までの腹持ちをよくするには、おやつの量を増やせば解決するように思いますが、食品の消化吸収の速度にも影響を受けるので使用食材の組み合わせなどを考慮する必要があります。
毎日、栄養給与目標量にあわせて献立を立てても、「子どもの腹持ち具合が違う」のは、消化吸収の速度のせいです。

消化吸収の速度に影響をあたえるのは

1 ご飯とパン
ご飯は粒状、パンは精製された小麦粉なので消化吸収に違いがあります。もちろん粒の方がゆっくりと消化吸収されるので腹持ちがよいはずです。

2 脂肪
脂肪は胃腸での停滞時間が長いので腹持ちがよくなります。

3 水溶性食物繊維
溶性食物繊維の働きは、繊維自体が水に溶ける分、体の中でドロドロのゲル状になります。このため食べた食品の移動が緩やかになって小腸での栄養吸収を和らげ、吸収速度を遅くします。よって腹持ちがよくなります。

アドム社員は、毎日保育園さんに配布している月間献立を使った給食を食べています。
今日はとにかくお腹がすきます。
もともとの献立は、五目ご飯、すまし汁、なすのみそ田楽、きゅうりのゆかり和えだったのですが、平均年齢31.2歳の集団なので、少しヘルシーに・・。と思い、なすのみそ田楽(油揚げ)をなすのトマトスース(ゆで)に変えました。これが失敗です。腹持ちを考えるならば、もう一工夫してきゅうりのゆかり和えを食物繊維たっぷりのわかめの酢の物にするべきでした。

「子どもの腹持ちを考えた給食」は、奥が深いです。
消化吸収に影響を与える食品、栄養素について勉強していきたいです。