家族一緒の食事の「当然の効果」

家族一緒の食事は、野菜と果物の摂取量を増やすことが、米医学誌「Journal of the American Dietetic Association」4月号掲載の研究の中で明らかにされました。

学問の世界では、このように容易に推測されることでも一つずつ明らかにしていきます。

このような内容の研究は、当然過ぎて社会への影響力がありません。

だからと言って

1 家族一緒の食事は野菜と果物の摂取量が増える。
2 野菜と果物を多くとる人はがんになりにくい。
3 2と3から、家族一緒の食事を多くとった人はがんになりにくい。

というのは、全くの事実と違う話になってしまいます。

しかし、実際はこのような間違った情報が多く流れています。○○ダイエットなどの多くも、関係のない事実が結びつけられて、既に効果が明らかなように言われています。

私たち栄養士は、おもしろおかしく伝えることよりも、あたりまえな研究結果を生かし、その行動を起こりやすくする要因にアプローチしていくことが必要です。

アメリカでは、すでに教材として「家族一緒の食事のスタンプラリーシート」などがあります。

あるある大辞典を見て「なるほど・・」と思っていた私自身も注意が必要です。情報を鵜呑みにして「間違った情報の発信者」にならないよう勉強します。