子どもに必要な食塩相当量

食塩相当量=ナトリウム(mg)×2.54/1000 で算出することができます。

人が生きるのために必要な塩分量の少なさには驚きます。

「食塩相当量1.5g/日」・・推定平均必要量

日常の食事では絶対に下回る可能性のない数字です。

食塩相当量は摂取不足ではなく、生活習慣病、特に高血圧とがんの一次予防の目的から過剰摂取への対策を必要とする栄養素なのです。

食事摂取基準での目標量は

1~2歳児 4g未満
3~5歳児 5g未満

となっています。

これって、汁物好きの子どもにはかなり難しい目標値ですよね。

「食べやすさ」を考えると、保育園でも、家庭でも食事に「汁」をつけることが多くなります。汁は塩分量が多いため、高血圧症などの食事療法では必ず「汁物」の制限をします。

こどもの場合は、嗜好が形成される時期なので、「汁の回数」よりも、その「味付け」が重要になるでしょう。

保育園の職員さんの間で「給食の汁の塩分」を再確認し、給食の味付けについて検討してみてはいかがでしょうか?給食会議にお茶ではなくてすまし汁っていうのはどうでしょう。 人間の味覚は塩分に対してとても敏感です。給食室だけで塩分調整をすると、必ず「今日の給食はまずい!」と言われてしまいます。

その人が好む汁の塩分を知ると、その人の塩分摂取量が推定できると言われています。 園の汁物の塩分量を知ることが、給食の全体の味付けを見直すきっかけにもなるのではないでしょうか?