アドムの社長は、食べ物に関心(くいしんぼう?)があるせいか、時々「ポツリ」っと疑問を投げかけてきます。先日は「食べ合わせって本当にあるのかなー。」と・・・。 「聞かれた時が勉強する時」と思い調べてみました。
「食べ合わせ」と言って思い浮かぶのは、一緒に食べない方がよい食品です。
うなぎと梅干
天ぷらとすいか
かにと氷水
例えば、「うなぎと梅干」
うなぎの脂っこさと梅干の酸味が刺激しあい、消化不良を起こすという説がありますが、これは現代の食品学からすると科学的根拠はないようです。実際は、次のような理由で「良くない食べ合わせ」と言われてきたようです。
①さっぱりとした梅干を食べると、口がさっぱりして脂っこいうなぎを食べ過ぎる
→食べすぎでお腹をこわすことを予防したのではないか?
②梅干の酸味で魚の腐敗がわからなくなる。
→腐敗によりお腹をこわすことを予防したのではないか?
昔から言われる「食べ合わせ」は、栄養知識がなく、衛生管理が行き届いていなかった時代の知恵。おいしいものを食べ過ぎることなく、健康に生活するために「役立つ教訓」だったのでしょう。調べてみると、ほとんど暴飲暴食を防ぐためのものです。
近年は、栄養学的に根拠のある食べ合わせが注目されています。
代表的なものは
「牛乳などの乳製品とほうれん草」
乳製品にはカルシウムがたくさん含まれていますが、ほうれん草がもつシュウ酸がその吸収を阻害してしまいます。
「緑黄色野菜と油」
緑黄色野菜にはビタミンAが含まれます。ビタミンAは脂溶性で油と一緒にとることで吸収率があがります。
このような内容なら、お料理レシピと合わせて保護者の方にお伝えできますね。
インターネットでは、「食べ合わせ情報」が氾濫しています。うーんと首をかしげる内容のものも・・。栄養・食品については、その効能がわかっていないものがまだ多くあります。情報は常に新しくなり、時には期待通りの効能がなかった。ということも多々あります。
今回は、社長の一言から、昔の人の健康の知恵にふれることができました。