身体活動レベルの分類は
低い(Ⅰ)
普通(Ⅱ)
高い(Ⅲ)
しかし、1~2歳と3~5歳および6~7歳の区分は普通(Ⅱ)のみです。
保育園の先生方は「子どもの活動には大きな差がある!活発な子と、静かな子では活動量が絶対に違う!同じ活動レベル(普通)を使うのはおかしい!」と思われるようです。
なぜ活動レベルの分類がないでしょうか?
成人の生活と比較すると、小児の場合は、睡眠時間、座っている時間、動いている時間、行動範囲に個人差がありません。また、長時間継続される運動、重い荷物を運ぶような労働はなく、スポーツクラブに行ったり、健康のために毎日歩くといった個人の間で差がでるような行動もありません。
小児の身体活動レベル・普通(Ⅱ)は、日本の子どもたちを対象とし、実際に測定された研究を系統的レビューし、平均値をとり、身体活動レベルの代表値としています。個人間の活動量の差がすでに考慮された値ということです。
活動記録法(activity factorの平均値)を用いて身体活動レベルを測定することは可能ですが、対象者の特性や記録方法によって大きな推定誤差がでるため、個々人の正確な推定はできません。一般には特徴のある集団の平均値を出すのに用いられてます。(スポーツ選手の集団など・・)
このような理由により、保育園で体重を考慮して推定エネルギー必要量を算出する際は、食事摂取基準に記載された数値を単純に使用することができます。
年齢 活動レベル(普通Ⅱ)
1~2(歳) 1.4
3~5(歳) 1.5
6~7(歳) 1.6