味覚異常

近年、味覚異常の子どもが増えているそうです。
味覚異常は老化によって起こるものではなく、生活習慣に関連しているようです。

味覚異常は何故起こるのでしょうか?

1 炎症や高熱、口腔内の乾燥などで感覚細胞が障害を受ける。
2 亜鉛、ビタミンの不足でみらいの再生が不良になる。
3 味覚神経などの異常に伴う神経障害。

この中で一番多いのは亜鉛欠乏症です。

亜鉛は特に肉類、魚類、穀物に多く含まれ、レバー、卵黄などがその代表的な食物です。ふつうに食事をしていれば不足の心配はないといわれるミネラルです。

こどもの亜鉛欠乏は何故起こるのでしょうか?

1 スナック菓子、インスタント食品やファーストフードに偏った食事
→少量で高カロリー摂取できる食品は、ビタミン、ミネラルの不足が起こりやすい。

2 加工食品をよく食べる。
→亜鉛は、食品を加工する過程で失われることが多い。
→食品添加物・天然物質に亜鉛を体内から排出してしまうはたらきがある。

ポリリン酸ナトリウム・・舌触りをよくするために添加するもの。

フィチン酸・・変色・変質を防止し、色をよくするためなどに添加するもの。

このように、極端な偏食が子どもの味覚障害の原因となっているようです。
保育園の子どもを思い出してみると、確かに家庭で加工食品しか食べない極端な子どもがいました。

味覚障害になると、

1 味覚減退・味覚消失・・・味の感じ方が鈍くなったり、味を感じなくなったりする
2 異味症・・・本当は甘いのに、苦く感じるなど、違った味を感じる
3 自発性異常味覚 ・・・口の中に何もないのに苦味や渋味などを感じる
4 解離性味覚障害・・・甘みだけがわからない
5 悪味症・・・何を食べてもいやな味になる

「おいしく食べることができない!」なんてとても悲しいことです。

亜鉛不足による味覚障害は、亜鉛補給をすることですぐに改善されるそうです。

極端に「味がない!」と訴える子ども。偏食がひどい子ども。は亜鉛不足も疑ってみましょう。