保育園の非常食

9月1日(土)、明日は防災の日です。

保育園では、

・災害で食事の準備ができなくなる
・災害で保護者の迎えが遅れる

ことに備えて、非常時の保存食を準備する必要があります。

管理の方法は園によって様々。

①園が購入、保管して防災の日に「非常食給食」を実施
②入園時に決められた非常食を保護者が購入、園が保管し、卒園時に持ち帰る。

保存食の量や種類は、

・広域から通園している子どもの数
・公共交通機関を利用して通勤する保護者の数

等、非常時に保護者が迎えに来るまでの時間がポイントです。

使用しなかった非常食を家庭に持ち帰るような場合は、このような商品が利用されているようです。

burubonn.jpg

ブルボン オーロラビスケット

保存期間5年
15枚で90g入り
402kcal
価格 約220円

程よい甘さのミルク風味のビスケットでした。スーパーで販売されている普通のビスケットを想像してください。

 

sannritu.jpg

三立製菓 カンパン

保存期間5年
一口サイズで100g入り
410kcal
価格 約210円

昔、老人ホームで、非常食として使わなかった「かんぱん」をおやつとして提供したことがあります。噛むことができない人、のどに詰まらせる人、むせる人、水を欲しがる人が続出して大変な騒ぎになったことがあります。現在販売されている製品は少しやわらかくなった気がします。最近は唾液がでやすいように金平糖が入っているようです。

ヤマザキナビスコ リッツ保存缶Lサイズ

保存期間5年
705g入り
2075kcal
価格 約600円

数年前、水分なしで何枚食べることができるか!と栄養士仲間で挑戦したことがあります。10枚を超えるととっても辛いです!!油分、塩分があるので、保存食用のビスケットよりは食べやすいかもしれませんが・・。

保存食として一番重要なのは「水」です。子どもは大人以上に水分を必要とします。精神的に落ち着きのない状態だと一層水分を要求します。水がないとせっかく用意した非常食を食べることができません。

水分と共に、唾液の分泌を促すような食品を用意しておくとよいでしょう。非常食の定番のドロップですが、未満児さんには大きすぎて誤嚥の恐れがあります。ドロップの変わりに小さい金平糖なら安心して糖分補給ができます。

保育園さんによっては、缶入りご飯、おでん、汁などを用意して災害に備えているようです。

非常食は、災害と関係なく意外に役立つ?という話があります。ある保育園さんでは、近くのガス工事のミスで昼食前の2時間調理ができなかった時に非常食を利用したそうです。保育園にとって給食を作れないことは非常事態!!急遽用意した「非常食給食」を子どもたちがペロっと食べてくれて良かった!とのことでした。