私は3代続く米問屋のお嫁さんです。
こんな環境にいるので、「米の味」にはとても敏感です。炊きあがりのお釜を開けた瞬間に味の予測ができます。これはちょっとした自慢です!夏の終わりから秋まで(米の収穫時期)は、毎晩、ご飯の味見、評価をしているので当たり前のことなのですが・・。
今日は「ご飯をもっとおいしく食べてほしい!」という気持ちを込めて、保育園でできる炊き方のポイントを書きます。
1 お米を洗う時、力を入れすぎない。
→お米が割れて、炊きあがりがべたべたになる。
2 炊き上がったご飯は必ずすぐにしゃもじで丁寧にほぐす。
→水分量によってむれ固まったり、べたべたになったりする。
3 吸水時間を季節によって変える。
→夏は30分で充分。冬は1時間以上、時間がない時は温かいお湯で吸水させる。
4 手早く洗う。
→ゆっくり洗うとヌカくさくなる。
5 しっかり洗う。
→ヌカが残っているとパサパサとした炊き上がりになる。
6 炊飯器にセットするときは米を平らにする。
→炊きむらのあるご飯になる。
7 一定量以上の米を強火で炊く。
とても常識的なことですが、この基本的なことができていないと「値段の高い米」を購入してもおいしく食べることができません。ご飯が一番おいしいのは、炊きたてを食べることです。保育園では、毎日炊きたてを提供できるので、炊き方次第では、10kg税別3000円程度のお米で、充分においしく食べてもらうことができます。
おいしいご飯にあると、自然に食が進みます。炊き方をチェックしてみてください。