日本咀嚼学会では、良く噛んで食べることの効用として、「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語を紹介しています。
卑(ひ)・・肥満予防
弥(み)・・味覚の発達
呼(こ)・・言葉の発音はっきり
の・・脳の発達
は・・歯の発達
が・・がん予防
い・・胃腸の快調
ぜ・・全力投球
何故卑弥呼なのでしょう。弥生時代の食事から現代食事までの復元食が作られ、咀嚼回数が研究されています。
咀嚼回数
弥生時代・・・3990回
鎌倉時代・・2654回
江戸・・1465回
戦前・・1420回
現代・・620回
(斉藤 滋神奈川歯科大学教授による)
結果は、一目瞭然。食品の加工技術の進歩とともに、咀嚼回数は減っています。近年は、人間の咀嚼力の低下による健康問題がでてきています。
日本咀嚼学会では、咀嚼の大切さを示すために、咀嚼回数が多かった弥生時代に生きた「卑弥呼」を咀嚼の効用を示す標語に使っています。
「もぐもぐと良く噛んで食べましょう!」と子どもに言っても噛むことができるようにはなりません。よく噛む習慣が身につく、食事の内容にする必要がある!ということですね。