栄養士ママの「手抜き弁当」

今日は子どもの運動会。

栄養士ママとしては家族そろって食べる「運動会の弁当」は腕のみせどころなのですが、仕事が大忙し・・・。岐阜大学で行っている「幼児の食物摂取頻度調査票開発」の締め切りが来週火曜日なのです。

また、今年はPTAの役員なので、朝一番から準備があり、お弁当作り楽しんでいる時間が全くありません。しかし、普段働いており、子どもと一緒にいる時間の短い栄養士ママとしては、弁当を人任せにはできません。ここは「母親の義務」をきっちり果たしたいところです。

普段行かない加工食品売り場を歩きながら献立を決めました。

使った加工食品の多さに改めて驚きます。

①お稲荷さんのもと→油揚げの煮てあるもの
②ちらし寿司のもと
③冷凍海老フライ
④ゆきこおばさんの台所の手作り玉子焼き
⑤ツナ缶
⑥ゆかり粉
⑦ウインナー
⑧ちくわ

そのほかの材料は
・鶏肉
・冷蔵庫にあった残り野菜

献立は
●具たくさんのいなり寿司
→市販の味付け油揚げにちらし寿司の素を混ぜたご飯を入れて「いなり寿司」を作る。
具たくさんになるように、ちらし寿司のもとの調味液は捨て、野菜だけを使う。

●エビフライのゆかり巻き寿司
→シンプルな寿司ご飯にゆかり粉を混ぜて味と色に変化をつける。
→エビフライとサラダ菜を芯にして巻き寿司を作る。

●ウインナー巻き
→エビフライが足りなく、しかたなくウインナー巻きをプラス。

●サラダ巻き
→シンプルな寿司ご飯できゅうり、玉子焼き、ツナマヨネーズを芯にして巻く。

●鶏のから揚げ
→前日から、しょうが、にんにく、酒、しょうゆに漬け込み、粉をつけて揚げる。

●ちくわと野菜の天ぷら
→冷蔵庫から緑黄色野菜を探して、ちくわと一緒に天ぷらにする。

●冷凍ミニゼリー
→フルーツを切る時間、盛り付ける時間を節約するためにゼリーで我慢。

今日のよかった点は

・栄養的には完璧。油が多いのは夕食で調整。
・下準備なく、6人分の弁当が1時間以内で完成
・彩りもOK
・子ども、おじいちゃん、おばあちゃんに「豪華」と言われた。

家族の満足が得られることが一番重要です。栄養士が作ったお弁当とは思えませんが・・。

地域のみなさんは、私が、文化センターでの調理講習会、子育て支援広場の講師などをしているので、「栄養士」と言うことを知っています。今日のお弁当は?と聞かれることも。小声で「お寿司」と答えると、「さすがー!」と・・・。こんな手抜き献立とはとても言えませんでした。

お弁当作りは、手抜をして乗り切り、運動会の時間は充分に楽しむことができました。他のPTA役員の方から、「この暑さの中、よくそんなに楽しめるね!」と言われました。子どもの競技を見たり、PTAのお仕事をしたり、競技に参加したりと「母親らしいことができている!」と思える充実した時間でした。働きながら子育てをする「栄養士ママ」ならではの満足感でしょうか?

長男の小学校最後の運動会を家族で楽しむことができ、ホッとしています。