子どもに人気の「お寿司のねた」

今、子供用の食物摂取頻度調査票の開発を行っています。
その基礎データー(園児500人分の3日間食事調査)の結果は、とても興味深いものです。

子どもたちは、外食・中食・家庭食を含めて、「にぎり寿司や手巻き寿司」をよく食べています。

理由は、いろいろ考えられます。

・寿司酢が市販されており、手軽に作れる。
・100円くるくる寿司などにより、安価で手軽に食べることができるようになった。
・スーパーのお魚屋さんコーナーや惣菜コーナーで買うことができる。
・寿司のねたは骨がなく、子どもに食べさせやすい。

お寿司の人気のねたは

1位 まぐろ
2位 いくら
3位 卵
4位 サーモン

2位の「いくら」に目が止まります。「いくら」と言えば、塩分、コレステロールが高く、メタボリック症候群のお父さんたちが食事指導で禁止される食品です。

厚生労働省が行った乳幼児の食物アレルギーの研究の結果でも、「いくら」はアレルゲンとして記載があります。保健衛生大学の宇理須先生が、「こどもがいくらを食べるのですね?」と不思議がっていらしゃったのを思い出しました。今回の調査の結果を見て改めて驚きました。

ポーションサイズ(1回に食べる量)も多く、いくら丼として食べている園児さんもいました。アドムの調理スタッフのお子さんも、いくら丼が大好きだそうです。

少し前までは、子ども用のお寿司と言えば、いなり寿司、まき寿司などでしたが、最近は人気がないようです。

・まき寿司のかんぴょうが嫌い
・いなり寿司のごわごわした油揚げが嫌い

食品の流通、食環境の変化によって、子どもたちが食べるもの、好む料理が変わっていきます。

子どもの喫食傾向を知ることは、保育園給食献立を考える上でともて重要なことです。現在開発中の食事調査票で子どもたちの食傾向を把握することに貢献できれば!と思っています。

実は、今行っている食物摂取頻度調査票の開発の締め切りが明日の朝なのですが、まだ完成していません。目的意識を高め、あとひとがんばりします。