魚の油にはEPT(エイコサペンタエン酸)、DHC(ドコサヘキサエン酸)などのn-3系の脂肪酸が多く含まれ、健康によいことは、とてもよく知られていることです。
EAP・・・血小板凝集抑制作用や血中中性脂肪低下作用
DHA・・・神経系、目の網膜に対する有効性、抗炎症作用
疫学研究においても、これらの脂肪酸は虚血系心疾患、脳卒中などの生活習慣病予防に役立っていることがわかっており、幼児期から魚を食べる食習慣をつくることが大切だと言われています。
こんな、ヘルシーな食品ですが、魚は子どもに人気があるとはいえません。食事調査をしてみると、家庭で食べられる魚の量の少なさにも驚きます。
子どもに食べさせやすい魚料理を紹介します。
●さばとたまねぎのみそ煮
さば 40g
みそ 4g
みりん 2g
砂糖 1.5g
酒 1.5g
しょうが 0.5g
たまねぎ 25g
1 たまねぎは1㎝の厚みに切る。
2 鍋にみそ、みりん、砂糖、酒、しょうが汁、適量の水を煮たて、さばの切り身の皮を上にして並べる。
3 さばの上にたまねぎをのせて煮る。
たまねぎを一緒に煮ることで、魚の臭みが減り、野菜の旨みと甘味が加わりたべやすくなります。
●白身魚とじゃが芋の煮物
白身魚 25g
しょうが 0.2g
しょうゆ 0.6g
酒 1.0g
片栗粉 2g
油 2g
じゃがいも 50g
にんじん 10g
たまねぎ 30g
しらたき 12g
いんげん 3g
しょうゆ 4g
砂糖 2g
みりん 1g
1 魚を2cmの角切りにして生姜汁、しょうゆ、酒に漬けこんで片栗粉をまぶして油で揚げる。
2 じゃが芋は4つ割り又は8つ割りにする。
3 にんじんは乱切り、玉ねぎはくし切りにする。
4 しらたきは2cmに切って湯通ししておく。
5 鍋に野菜としらたきを入れてひたひたになるように水を加えて煮る。、煮立ったら調味料を加えて煮る。
6 野菜がやわらかくなったら、色よくゆでたいんげんと1の魚を混ぜる。
さばのみそ煮 → しっかり「魚」を食べる
白身魚とじゃが芋の煮物 → 子どもががんばらなくても食べることができてしまう
このように魚料理のレパートリーを増やしていくと、子どもが魚を食べる機会が自然に増えるでしょう。