ニューヨークで外食店カロリー表示義務付け

ニューヨーク市が今年の7月から、シアトル市で今年の8月からファーストフード店を対象にカロリー表示を義務化しました。また、カルフォルニア州でも近く義務化が成立するようです。

「カロリーは、価格と同じ大きさで表示しなければいけない。」とのこと。外食業界は猛反発しているようですが、同様の条例は、各州に広がっているようです。今後はファーストフードだけでなく、全ての外食店にカロリー表示が義務付けられていくでしょう。

アメリカでは、肥満が深刻な社会問題なっています。カロリー表示が義務化されることで、消費者の購買行動に変化があるかどうか興味深いところです。

日本の外食店のカロリー表示は、義務ではなく企業にまかされています。

外食企業トップのすかいらーくグループは、店によってカロリー表示の「あり」、「なし」を使い分けています。

カロリー表示あり・・スカイラーク ガスト、夢庵
カロリー表示なし・・バーミヤン、藍屋

以前、スカイラークの広報の方にバーミヤンの料理のカロリーを教えていただきたい。とお願いしたところ、

「カロリー公開はしません。カロリーを公開するとHPなどにも掲載することになる。料理のカロリーが、行く店を選ぶ材料になることを避けたい。おいしい中華を提供しているので・・。」

という回答でした。これって想像以上にカロリーが高いのかしら?と思いました。

もう一つ、カロリーを表示していない店は「藍屋」。
藍屋のコンセプトは

・高齢化社会の到来、健康志向
・本物志向の和食
・厳選した食材
・工夫をこらした料理

健康的なイメージの店です。しかし、内容を見てみると、夢庵やガストに比べて価格帯が高めでポーションサイズ(1人前の量)が大きく、意外にカロリーは高そうです。

健康的な店=低カロリー。とお客様が期待しているので、カロリーを表示できないのかもしれません。

消費者は、健康的な食事というと、カロリーが控えめと思ってしまいがち。健康志向のモスバーガーとマクドナルドを比較しても、カロリーに差はありません。差があるのは、確実に野菜の量です。

全ての外食店のカロリー表示の義務化が進めば、消費者は、カロリーを見比べる機会が増えて、選択行動が変わっていくかもしれません。

私は、真剣にダイエットしているときは、うどん屋さんか高級和食店意外は行きません。中華料理やフランス料理を食べに行って、ヘルシーなものを選んでも、高カロリーに違いありませんから・・。