動物性たんぱく質性食品は、必須アミノ酸をバランスよく含み、子どもの成長には欠かせない重要なものですが、脂肪を多く含む食品が多いので、摂り過ぎに注意している栄養士さんがいらっしゃいます。
「動物性たんぱく質の摂取量が上がると、脂肪の量が上がり、エネルギーが過剰になる。」という考え方は捨てて、脂肪を減らす工夫をしてみましょう。
肉の購入
ロース肉は脂身なしを購入
→エネルギーを44~45%カット
鶏肉は皮なしを購入
→エネルギーを42~46%カット
ひき肉は赤身の多いものを購入
→エネルギーを40~45%カット
→加熱により肉の身がしまるのは、野菜を多くすれば大丈夫。
肉の調理
豚もも肉薄切り肉
→網焼き→エネルギーを28%カット
→鉄板焼き→エネルギー18%カット
→ゆでる→エネルギー24%カット
→衣揚げ→エネルギー29%アップ
→唐揚げ→エネルギー10%アップ
この他に、お肉の場合は部位によって、脂肪の含有量が違います。高たんぱく質、低脂肪の肉のNO.1はやはり鶏ささ身でしょう。
肉料理以外でも工夫ができます。
給食で簡単にできることを考えてみます。
①主食をご飯にする。
→パンに含まれる脂肪を減らすことができる。
→副菜に脂肪を含まない料理をあわせやすい。
②揚げ物の回数を減らす
→肉の揚げ物以外でも、野菜の揚げ物、魚の揚げ物の回数を減らす。
③牛乳を低脂肪乳に変える。
→料理に使用する牛乳は必ず低脂肪乳にする。
→おやつの牛乳も低脂肪にすると効果抜群!
④植物油を使う時は、適量使用できるよう計量の習慣をつける。
→炒め物などは、特に余分に油を使用してしまう。
⑤マヨネーズや油を使う和え物(サラダ)回数を減らす。
少し献立や購入食材を見直すだけで、脂肪の量を簡単に落とすことができます。
私の大好物はケーキで、脂肪と砂糖の入ったものが大好きなのですが、「デブ!」という程太ってはいません。これは、このように脂肪を減らし、摂取エネルギーをコントロールする方法を知っているからだと思います。
保育園では、脂肪を減らす工夫をしながら、栄養価の高い動物性たんぱく質をしっかり提供していきましょう。