先週の土曜日に東海テレビアナウンス部長の高井アナウンサーの講演にでかけました。
その中で、「現代人の早口」についての話がありました。給食現場では、忙しさのあまり、みなさん早口になりがちです。
講演会の中で、高井アナウンサーは、早口にしても良いところはない!と言い切って公開実験をしました。
方法は、ニュースの1分原稿を「早口」と「ゆっくり」読んで時間を計りました。
結果は、
・早口で原稿を読む・・・所要時間1分02秒
・ゆっくり原稿を読む・・・所要時間58秒
早口は聞き取りにくく、明らかに落ち着きなく急いでいる感じがし、ゆっくりとした話し方は、ゆったりとしており、聞きやすかったのですが、こちら(ゆっくり)の方が短時間でした。この公開実験で会場は拍手でいっぱいになりました。
早口の悪い点は
・早口になると母音が弱くなるため聞き取りにくい。
・情報を整理しながら話すことができないので、内容が伝わりにくい。
・相手の反応を確かめながら話すことができず、一方通行の会話になりがち。
・急いでしゃべっても、時間が短縮できない。
ゆっくりしゃべるコツは
・間を取って話す。
・センテンスを短くする。文章にしたら句読点の多い話にする。
会話は
・情報を伝える
・意見を言う
・依頼する
・感情を伝える
ために行われます。
高井アナウンサーは、「会話は相手とのキャッチボール。目的を持って、相手が聞き取れる速さで、相手が理解できる言葉で筋道を持った話方を心がけましょう。」と言ってました。
会話は、一番身近なコミュニケーション手段。
職員間(保育士⇔給食担当者)の会話の仕方が、給食の質に大きな影響を与えています。保育士さんの反応を確かめながらゆっくりと筋道を持った会話を心がけてみましょう。今ある問題を解決する近道かもしれません。