早寝・早起き・朝ごはん

政府が食育推進の実施状況をまとめた平成19年度食育白書では、家庭での食育の役割の重要性が強調されています。

家庭における食育推進の具体的施策では、子どもの望ましい基本的生活習慣を育成するために、「早寝・早起き・朝ごはん」国民運動が推進されています。

愛知県の小学校の栄養士さんに頼まれてアドムのイラストレーターが、「早寝・早起き・朝ごはん」のポスターを作成しました。http://mkoubou.kids-site.net/irasuto.html 子どもの小学校でも全クラス、全教室に掲示されています。

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さて、「早寝・早起き・朝ごはん」の効果はいかがなものでしょう?

朝食を欠食する割合(子ども)は平成17年策定時4.1%、現状3.5%となっています。目標値の0%には程遠い数値ですが、欠食する子どもの数は減ってきています。

家庭で取り組む食育は、

・国民運動として進める上で重要。
・子どもの心身の成長、人格の形成に大きな影響を及ぼし、豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となる。
・保護者自ら「食」について意識を高め、健全な食生活の実施に努めるべき。

保育園で働く職員さんは「全くその通り!」と思うでしょう。保育園では、園でしっかり食べさせても家庭が・・・。という会話がよくあります。

・朝からお腹がすいて泣き叫ぶ子
・食体験が少なく、園で食べることができるものが少ない子
・家庭で間食が多く肥満の子

園だけではどうにもできない問題がたくさんあります。

家庭における食育の現状では、下記の5つの内容を実施しているものが、それぞれ7割を超えているそうです。

・栄養バランスに気をつけている。
・家族や友人と食卓を囲み、食事を楽しむ機会を増やしている。
・毎日朝食をとるなど、規則正しい食生活に努めている。
・食事に関する作法に気をつけている。
・自ら料理に取り組んでいる。

男性も含めて7割以上の大人が、このことに取り組んでいるというのは、少し驚きです。

各項目ごとに、している者の割合が「高い層(年齢)」「低い層(年齢)」が示されていますので、そこを確認する必要があります。

低い層は全て男性です。

保護者の(女性)の年代で、している者の割合が「高い層」に入っていない項目〈低い層ではないが意識が高いと言えない項目)は、

30代
・毎日朝食をとるなど、規則正しい食生活

20代
・栄養バランス
・毎日朝食をとるなど、規則正しい食生活
・自ら料理

「早寝・早起き・朝ごはん」のように子どもの食は、規則正しい食生活がスタートです。特に乳幼児期は、規則正しいリズムが大切。乳幼児期の保護者(20代~30代)には、自分自身も含め家庭の規則正しい食生活に努めてほしいものです。

保護者の食に関する意識を高める活動が保育園で求められています。