先日、3歳の姪っ子と一緒に夕食を食べたときのこと。じゃが芋のサラダを自分の皿に盛り付けられた以上に欲しがった時の母親の一言が気になりました。
「食べ過ぎ!」
「最近、顔が大きくなってきちゃった!」
その子が小さめの子なので、とても驚きました。若い母親が持つ「子どもの健康的なボディーイメージ」が変わってきている?と思い、調べてみました。
平成17年の厚生労働省の1歳以上の子どもを持つ家庭における「子どもの気になる食行動」の調査。予感的中!今まで気づいていなかったことがわかりました。
困っていることとして増加したものは
(1985年・1995年と比較)
・遊び食い
・偏食
・むら食い
・食べ過ぎ 2.65倍
困っていることとして減少したものは
(1985年・1995年と比較)
・小食
・食欲がない
近年は「子どもの小食」ではなく、「子どもの食べ過ぎ」を心配する保護者が増えているのです。
国民栄養調査では、若い女性(20~30歳)で「やせ」が20年前に比べて1.6倍~2.0倍と増加しています。この「やせ志向」が影響しているのでしょうか。
子どもは本能で食べています。(必要な量を摂取することができる)
成長の段階で、食べ物以外の物への興味・関心が高まり、食べむらや小食になる時期がありますが、食事だけで「食べ過ぎて肥る」ことはありません。現在問題とされている学童期以降の肥満は、量によるものではなく、スナック菓子やドリンク、不規則な食習慣が原因です。
給食便りでは、ご飯中心の食事をすることが「食べ過ぎ」=「肥満」を防ぐことになる!ということを伝えていきましょう。正しい身体発育(身長・体重)の評価と正しい健康的なボディーイメージを持つこができる支援も必要かもしれません。
レストランやスーパーでの親子のやり取りは、子どもの食環境を理解する上で役に立ちます。今は時々会う姪っ子家族でもリサーチさせてもらっています。