最近、米粉を使った洋菓子、パンを見かけます。食育の「米を食べよう!」という運動の影響もあるでしょう。
私も、食物アレルギー(小麦)用のメニュー開発のために、米粉を使った洋菓子作りに挑戦していた時期がありました。
しかし、最近は、「この開発に時間をかけるのは無駄かも?」と思い、洋菓子から素朴な和菓子に逆戻りしています。
・洋菓子・パンは、米粉を代替しても小麦粉を使うよりはおいしく作ることができない。
・製菓・製パン用の米粉は価格が高い。(上新粉ではきめが粗すぎる。)
価格・味の面からみても、米粉を使うなら「洋ではなく和!」と考えた方が、確実に安くておいしいものが作れます。
小麦を主食にする海外では、米粉を代替品にした製品に価値があるかもしれませんが、日本では小麦粉を使わなくても充分豊かな食生活を送ることができます。
今日は上新粉を使った「にんじん入りかるかん」を作ってみました。
やまといも 12g
にんじん 10g
砂糖 12g
水 3g
ベーキングパウダー 0.3g
上新粉 13g
1 やまといもとにんじんをすりおろす。
2 砂糖、水を加えてよく混ぜる。
3 ベーキングパウダーと上新粉を加えてさらによく混ぜる。
4 カップに入れて蒸気のたった蒸し器で15分間蒸す。
アレルギーに考慮して卵(卵白)を使わず、ベーキングパウダーで膨らましました。家族には好評でした。本物のかるかんを食べたことのない子どもたちは、「蒸しケーキのようだね!」と言っていました。
今回は、給食での作りやすさを見るために、カップ入りと流し缶入りを作りました。
流し缶入り
「ぼてっ」「ねばっ」としている生地なので、1人分ずつ均等にカップに入れるのは結構大変。蒸し上がりの生地はしっかりしているので、流し缶で焼いて後から切り分けた方が、お手軽かもしれません。
かるかんは鹿児島の名産品。芋と米粉が絶妙な味わいを持つ一品です。やっぱり、昔から受け継がれてきたレシピはすばらしい!これからも、日本の伝統的なレシピ(基本)を忘れずに保育園用のレシピを作っていきたいです。