食品成分の効果に期待しすぎ?

先日、ユーザー様から「おからを食べ過ぎると、子どもの体に何か影響がある?」というような内容のお問合せをいただきまた。

最近は、「おからダイエット」「おからでメタボリック予防」というキャッチフレーズの健康食品が多くあります。そんな中で「子どもにとってどう?」ということが気になったのでしょう。

私も尋ねられると、心配に!子どもの健康を守るのがお仕事なので・・。

しかし、冷静に考えて見ればこの心配は、過大広告の影響をうけているだけ・・。広告の多くが、おからに含まれる食物繊維の効果を過大に表現しています。

人が喫食可能な量で、ウエイトコントロールや生活習慣病を予防できる。そんな都合のよい食品があるはずありません。反対に、極端な偏食をしなければ、健康被害につながるような食品もありません。(幼児期以降)

時折、「○○は繊維が多すぎるから、子どもには食べさせない方が良い。」という方がいますが、これを言うなら、特定の食品に限らず、科学的な根拠を持って「ポーションサイズサイズあたり○○g以上食物繊維を含む食品を食べさせない方が良い!」というべきでしょう。現在の食生活では、食物繊維は不足しがちな成分の一つなので、あり得ない話ですが・・。

一つの食品の効果や栄養的な食べ合わせにこだわっても、期待するほど身体への影響はありません。「いろいろな食品」を「バランスよく」、「ほどほど(量)に」食べること。これが健康的な食べ方の基本です。

健康に有益なことが科学的に明らかにされることで、消費者の関心・ニーズが高まり、市場にターゲットとなる食品・商品が出回ります。私たちの仕事は、これらを食材をバリエーションとして利用し、その方法を一般の方に伝えていくことです。

科学的に明らかにされた効果を過大評価したり、心配しすぎたりすることは、返って食事のバランスを崩してしまいます。くれぐれも注意しましょう。

自分自身にも言い聞かせています。

さて、今日はおからのレシピを紹介します。

少し前までは、午前中に買い物に行かないと購入できなかったおからも、最近では1日中品切れがなく入手できるようになりました。家庭でよく使われるホットケーキミックスで作る「おから蒸しパン」です。家庭にも紹介してみてください。

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おから 8g
黒砂糖 4g
卵 8g
油 1.5g
牛乳 10g
ホットケーキミックス 13g
ベーキングパウダー 0.3g
アーモンドパウダー 1.5g

1 おからに黒砂糖、卵、油、牛乳を混ぜ合わせる。
2 1にホットケーキ粉、ベーキングパウダー、アーモンドパウダーを加えてさらに混ぜ合わせる。
3 カップに入れて、蒸気の上がった蒸し器で10~15分間蒸す。