中国製ギョーザから有機リン系農薬成分検出

中国産の製品で重篤な食中毒が起こりました。なんと販売元は、給食食材でお馴染みの「JTフーズ」。インパクトが大きい事件です。

製品 → 冷凍ギョーザ
原産国 → 中国
販売元 → JTフーズ
食中毒の原因 → パッケージ内側についた殺虫剤として農薬にも使われる有機リン系薬物。
発症者数 → 9人(内1人児童一時意識不明)

今回、上記の商品と同一工場で製造された商品として自主回収されるのは以下の製品。業務用だけでなくよくスーパーで見かける製品まで・・。「こんな製品まで全て危険なの!中国で作っているの!」って感じです。

市販品
中華deごちそう ひとくち餃子
お弁当大人気! ミニロールキャベツ
お弁当大人気! 豚肉のごぼう巻き
お弁当大人気! 2種のソースのロールキャベツ
お弁当大人気! 豚肉の3色野菜巻き
CO・OP 本場中国肉餃子30個540g
CO・OP 手作り餃子40個560g
CO・OP とろ~り煮込んだロールキャベツ2個×2袋入
業務用
特製スライス叉焼(バラ)
厚切り特製ヒレかつ
豚肉と三色野菜の包み巻き
ローストオニオンポークカツ
ミルフィーユポークカツ
柔らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)40
ポークピカタ100
柔らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)60
ポークピカタ(チーズ入り)40
ポークピカタ(チーズ入り)60
やわらかヒレカツ
豚肉ときのこのクレピネット(網脂包み)
ひれかつ
豚肉ふんわり包み
ミルフィーユカツ50

JTフードは小・中学校給食用の製品を多数製造しています。給食献立は、昭和40年以降、冷凍食品メーカーの「学校給食用の製品」の開発に大きな影響を受けてきました。今では、冷凍食品を使わず学校給食献立を立てることができない程多用しています。今後、学校給食では冷凍食品を含む加工食品の使用方法について議論されるでしょう。消費者は、加工食品の場合「国産」であっても怪しい!と既に思っていますから・・。

保育園の場合、「自園給食であれば、使わなければ良いだけ・・。」という感じで、それ程の影響はありません。

困ってしまうのは、給食委託会社さんでしょうか?委託会社は、コスト管理(人件費削減)のために、学校給食用の食材を利用しています。現状の委託料で加工食品を使わず、安全性を優先させることは難しいでしょう。大手給食会社(グリーンハウス・シダックス・日清医療)はもともと保育園への参入に対しては慎重な姿勢。現状況で保育園に望まれるコストでニーズ(安全)を満たすことが難しい。という判断です。

安全性が担保された給食管理を望むなら、高い委託料を覚悟しなくてはいけないということ。しかし、その価値は?

自園給食で、安心・安全・健康的な給食が作れたらそれが一番良いのではないでしょうか。昔ながら(1汁2菜)の素朴な給食ならば加工食品からも遠ざかり、地元食材でおいしいものが作れます。

わんぱくランチは8年前から、「保育園用月間献立配信サービス」を行い、「自園給食」の継続を支えてきました。最近では給食を委託していた保育園さんが、わんぱくランチを購入して自園給食に戻すケースがあります。安心・安全に関する社会のニーズが高まる中で、保育園の自園給食志向も高まっているのでしょう。今回の事件でその傾向がより 強まるかもしれません。