水分補給の重要性

水分補給は、栄養補給と同様に大切です。体の水分量は、大人で60~70%、子どもの場合は80%。

以前、保育園の給食室をたずねた時に、気にになったことがあります。

とてもムシムシとした暑い日に、あるクラスの先生は、「お茶のおかわりくださーい!」と駆け込んできたのに、もうひとクラスの先生は、やかんにほとんどお茶を残したまま給食室に戻してきました。

また、他の園をたずねた時、すべてのクラスのお茶が午前中の早い時間になくなっていました。給食担当の先生に、「水分が足りないのでは?」とたずねたところ、答えは「回転釜で一度に作れる量しか出せません。」ということでした。

保育園では、

①決まった時間(活動後)の水分
②自由に飲むことができる水分(要求に応じて提供する水分)

気温、湿度、子どもたちの活動内容に関わらず毎日同じ量の水分が準備されているようです。

子どもの場合、②の自由に飲むことができる水分も過信できません。

暑いときに、「あついあつい!!」と大騒ぎする子もいれば、じっと我慢する子、遊びに夢中で暑さを気にしない子もいます。人間は、水分を1%損失すると「のどの渇き」を感じ、2%損失すると脱水症状が現れるといわれています。子どもの場合、のどの渇きを訴える前に、水分を提供していく必要があります。

小田原医師会が作成した保育園での熱中症対策マニュアルでは、活動前に200ml、15~20ごとに水分補給、活動後に200ml程度は必要ということです。暑い時期に、保育園での熱中症への注意が呼びかけられますが、自治体の監査指導項目には「水分」の項目がありません。いつも不思議だなー。と感じています。

暑い時期に、保育園での熱中症への注意が呼びかけられますが、自治体の監査指導項目には「水分」の項目がありません。いつも不思議だなー。と感じています。