食中毒が心配される季節が近づいてきました。
厚生労働省食中毒統計によると、平成19年度の食中毒は
・事件数 1289件
・患者数 33477人
・死者 7人
学校・病院を除く給食施設で発生した食中毒は
・時件数39件
・患者数 961人
・死者 0人
飲食店に比べて、給食施設で食中毒の発生率が低いのは、「加熱と中心温度の確認」が徹底されているからでしょう。
先日、新設された保育園さんから、食中毒予防で気をつけることは?というご質問をいただきました。
食中毒を防ぐポイントは
1 清潔に保つ
正しい手洗い、まな板・包丁など調理器具の洗浄・消毒、防虫・ねずみ除去で細菌やウイルスなどの微生物を食品に「つけない」
2 生の食品と加熱済み食品とを分ける
異なる食材を分けて取り扱う
まな板・包丁は加熱済み食品用など用途別の区別を!
3 よく加熱する
調理済み食品も再加熱を!85度1分間以上の加熱を!
4 安全な温度に保つ
温かいものは温かく、冷たいものは冷たく!
5 安全な水と原材料を使用する
これは、最低限必要なこと。
新設の保育園さんは、監査でなくても、この時期に保健所の指導を受けたほうがよいでしょう。衛生指導監査の時でない方が、監査官は親切・丁寧に相談にのってくれますよ。
私も何度も衛生監査を受けていますが、監査官の知識の深さにはいつも驚かされます。この知識を利用して子どもたちに安全な給食を提供していくべきだと思います。