保育園給食でのひじきの使い方

先日ユーザからひじきについてご質問をいただきました。 度々いただく質問です。

ひじきはヒ素の含有率が高く、食用禁止の国があります。
カナダ食品検査庁 →食用をひかえるように勧告
英国食品規格庁 →食用しないように勧告

保育園では、ひじきの使用について意見がわかれ、困っているそうです。

保護者→ひじきを提供するのは危険。やめてほしい。
園長 →日本の伝統的な食材は提供すべき
栄養士 →栄養価が高いの使わないわけにはいかない
保育士 →残菜が多いので、危険性もあるならやめた方がよいのでは・・・
保健所・自治体 →園の判断にまかせる

まずは、意見を整理します。

栄養が不足する問題は、ひじきに頼らず、青菜などで補うことができます。
残菜は、おいしさ(食材の組み合わせ・味付け)で解決できます。

問題とすべきところは危険性です。健康リスクを考える上で重要なことは、1回の摂取量と摂取頻度です。まずは、公的な安全情報サイトなどで確認し、情報を共有する必要があると思います。http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_

現状では、日本の風土から生まれた昔から食べられている食材をこどもたちに伝えるという「食育」という観点から考えれば、園長の考え通り、保育園では、少量でもひじきを使った料理を提供していくべきなのかなっと思います。

お電話いただいた先生には、
・公的な安全情報サイト
・子供たちに、こんな食材があるよ!と知ってもらい、おいしく食べてもらうレシピを考えること
を提案しました。

アドム献立からもさつまいもの入った少し甘目のひじきの煮物をご提案してみました。

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